教員にサービス残業推進法(変形労働時間制)が導入される。
私は高校教員です。来年度から、公立学校の教員に1年単位の変形労働時間制が導入できるようになるそうです。
簡単に言うと、以下のような内容です。
・年間の所定労働時間の合計は現在と変わらない
・繁忙期の所定労働時間を最大で1日10時間にできる。(該当日の休憩時間が60分に増えると思われる。)
・その代わりに閑散期の休みを増やす。(文部科学省のガイドラインでは5日間)
また、教員は給特法により、残業しても残業代が出ません。
現在でも約150日ある(土日祝+年末年始=123日、夏季休暇=5~7日、有給休暇=20日)休みを増やしてどうするんでしょうか。8月は業務が少ないとはいえ、これ以上休みを増やす余裕はありません。
仮に10日間休みが増えたら、生徒の登校日数と教員の出勤日数がほぼ同じになるため、登校日に有給休暇を使うか、生徒と同じように長期休暇を取ることになりますが、現実的ではありません。
部活動の顧問を強制されるなど、繁忙期の業務量が増える原因にもなります。
それでも閑散期の業務量は減らないため、有給休暇を捨てるかサービス残業をするしか選択肢がありません。
仮に有給休暇を全て使えて、サービス残業をせずに済んでも、8月の所定労働時間が短くなれば、有給休暇1日の価値が落ちて、実質労働時間が増えることになります。
それに、拘束時間が8時間半から11時間に2時間半増えて、仕事が終わって家に着いたら19時半になるなど考えられません。
メリットもほとんどなく、私のような定時帰りしている人に対して、強制的にサービス残業させるための手段だとしか思えません。
しかも、労使協定の締結無く導入できるため、上が言えば決まりで拒否権はありません。
このような恐ろしい制度が導入されることに、とても不安を感じます。
皆さんはどう思いますか?
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