女のトラック運転手って無謀？

一般的なトラック運転手とは異なるかもしれませんが、いすゞ自動車藤沢工場で作られた新車のトラックを、川崎港まで運んだことがあります。

トラックそのものが商品ですので、荷物の積み降ろしは、ありません。

これなど体力は要りませんので、女性でもやっている人はいます。

私はたまたま、いすゞ自動車藤沢工場の近くに在住でしたが、トラックは全国どこでも販売されていますので、これに類する仕事は全国どこでもあるはずです。

ただ問題は女性云々というより、運転技術でしょう。

教習車は前輪が、運転席より前方にあります。

これに対しトラックは、前輪が運転席座席の真下にあります。

加えて着座位置が、極めて高いところにあります。

この辺りトラックは、教習車とは運転感覚が異なるのです。

いすゞエルフや三菱キャンターなど、昨今教習車の主力車種になりつつある、マツダアクセラよりも幅は10cmも狭いのです。

しかし実際に運転席に座ってみると、エルフやキャンターなどの方が大きく感じると思います。

特に曲がる際には、運転席座席の真下に前輪があることを考慮に入れ、ステアリングを切るタイミングを変える必要があります。

ハッキリ申し上げて、性別に関係なく、教習所の卒検に合格した時点のレベルでは、エルフやキャンターなど、運転席に座っただけで、運転できないと感じると思います。

教習所を卒業されたら、まずはやはり、ボンネットのある車の運転に慣れることです。

でも初心者が比較的短期間で、トラックの運転感覚をマスターされるのでしたら、軽トラックや軽ワンボックス車に乗り慣れることです。

私の一番のオススメは、教習所をご卒業されたら、前輪が運転席座席の真下にある、旧スバルサンバーのバンのＭＴ車を中古でお買い求めになることです。

軽ワンボックスのバンは、極めて実用的で、充分に乗用車代わりに使えます。

軽自動車ですから教習車より格段に小さいのですが、これでも運転席に座ると教習車との余りの違いに戸惑うと思います。

でも教習車よりは格段に小さいことを念頭におけば、運転できないことはないでしょうし、次第に慣れてきます。

これで運転席真下に前輪がある車の運転感覚に慣れれば、より大きなトラックでも、運転できるようになるでしょう。