生命保険会社の世間体の悪さ……

保険会社。

一部の作戦司令部の奴等が大量の兵隊達を服従させ、指令を出す。司令部は兵隊達に数発の弾と銃剣だけを持たせ戦場に送り出す。兵隊達は戦場で戦うが、弾はすぐに無くなる。だが、弾があるかのように見せかけなくてはならない。無くなったのがばれたら銃剣で戦う。だが、負ける。

領土と引き換えに、大量の兵士が死ぬ。死体の山だ。転がっている。だが、司令部は死人の面倒など見ない。てか、死んだ兵士がいる事すら知らないし、知らなくてよい事なのだ。彼らは根拠の無い選民思想を胸に、強く信仰し、疑う事を知らず、ますます暴走する。

一兵は空を見て思う。何が相互扶助だ。何が公共の福祉だ。何が社会貢献だ。結局、兵隊の日常は変わらない。何だか良くわからない事のために、今日も戦う。